いらくんブログ  ~中年医師、まだまだ長いよ人生は~

50歳半ばの中年男性です。地方で消化器内科医師をしています。いまさらですが、ブログを始めました。細く長く続けるのが目標です。

腸内フローラの話。ダイエットと健康のために腸内細菌とうまく付き合うコツ。

 

ダイエットと健康のために腸内フローラとうまく付き合っていきましょう! 

 

腸内フローラってご存じですか? 

 

フローラってお花畑に近い意味です。 

 

実際には腸内の細菌の生態系を示します。 

 

細菌数はなんと100兆以上。 

 

我々の腸の中に住んでいるのです。 

 

しかも我々の生活を快調に送るために欠かせない、重要なパートナーであることが分かってきました。 

 

2013年に「腸内フローラの乱れが肥満体質の原因になる」という衝撃的な研究が掲載されました。 

 

腸内細菌が作る短鎖脂肪酸が、脂肪の蓄積を抑えて消費を増やすという両面から、肥満を防ぐ働きをしているというものです。 

 

短鎖脂肪酸とは酢酸、酪酸、プロピオン酸という物質の総称です。 

 

酢酸はお酢のことですね。 

 

なのでお酢を飲んでも同様の効果が得られますが、お酢って1日中飲み続けられないですよね。 

 

酸の問題もあります。 

 

酢の飲みすぎは歯に良くないですね。 

 

腸内細菌に作り続けてもらうほうが良いわけです。 

 

この短鎖脂肪酸をどんどん作ってくれる腸内細菌が、肥満を防ぐ腸内フローラてことになります。 

 

そして良質な腸内フローラを育てるために、その栄養分を与えなければなりません。 

 

それが野菜などに含まれる食物繊維です。 

 

短鎖脂肪酸を作る細菌たちは食物繊維をエサとして生きています。 

 

食物繊維をとるには野菜が一番です。 

 

良質な腸内フローラを育てるために、たくさん野菜を食べてダイエットしていきましょう。 

 

また短鎖脂肪酸には血糖上昇を抑えたり、アレルギーを抑えたり、腸のバリア機能を高めて食中毒を防いだりといった働きがあります。 

 

短鎖脂肪酸以外にも、良質な腸内フローラがもたらしてくれる恩恵はたくさんあります 

 

腸内フローラの乱れが、肥満や糖尿病、動脈硬化、アレルギー、うつ、自閉症、がんや炎症性の腸の病気などさまざまな病気の原因となるのです。 

 

腸内フローラの研究は、ここ数年で急激に進んでいます。 

 

様々な腸内細菌が遺伝子を使った解析によりわかってきています。 

 

今後もさまざまな新しい知見が出てくるものと思います。 

 

人間と腸内細菌は長い年月をかけて、お互いに助け合う仕組みを作ってきました。 

 

腸内フォローラは私たちと共生している仲間です。 

 

しかも私たちの健康のために、多大な貢献をしてくれています。 

 

腸内細菌を良い状態に保つためには、規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動なども重要です。 

 

普段なかなか意識することはないかもしれません。 

 

日々感謝の気持ちをもって腸内フローラをいたわり、良質なものにを育てていきたいものですね。 

 

それが自分自身の体やこころの健康につながっていくわけです。